
新人教育に携わってきた林さんから、新人指導で気をつけていることや、社員の成長を感じたエピソード、大阪王将で伸びる人はどんな人かといったお話を伺いました。
【プロフィール】
林 淳司(取締役執行役員)
アルバイト時代から大阪王将で働き、直営店責任者、
直営店担当部長を歴任し、現職に就任。
正しいと思うことは、どんな状況でも曲げない
――新人教育をするうえで気をつけていることを教えてください。
林:
僕が決めているのは、自分が間違っていたら相手が年上・年下関係なくちゃんと謝ること。
もう1つは、自分の言ったことが間違っていないなら、相手や状況によって対応を変えないこと。
やり方は変えたとしても、伝える内容は変えないということですね。
人間って弱いので、多数派の意見に流されて迎合してしまって、自分の意見を変えてしまうということがよくあります。しかしそれをしてしまうと、やっぱり前に進まないんですよね。
会社で新しいことを始めたり何か改善しなくてはいけない時には、1対9といったビハインドになる局面もあります。そんな時に僕の事を支えてくれる人たちのためにも意見を曲げない、という気持ちでやっていました。
ただ、自分が間違っていたときは相手が引くぐらいちゃんと謝ります(笑)。
まずは自分で経験してから部下に伝えていく
――社員の成長を感じたエピソードを教えてください。
林:
今、関東直営店を担当しているマネージャーが4名います。元々僕がマネージャー時代に店長をしていた人たちなんですが、彼らはすごく成長したなと感じます。
当時は皆、辛かったりしたら弱音を吐いたり、悩んだり、涙流したりしていたんです。でも、それを乗り越えるために強くなっていくんですよ。できることが増えていくんです。
みんな1つの出来事にとらわれて悩んでしまいがちですが、そういう時に僕がいつも言うのは「別に死ぬわけでも命を取られるわけでもないから、思いっきりやったらいいんじゃない?」ということ。
実際に行動してみたら、「あ、大丈夫だったな」ってなることがほとんどなんです。
また、僕自身が経験してきたことだけを伝えるようにしています。
つまり、自分が通ってきたこと以外は部下にやらせない。もし経験したことのない事象が出てきたら、まず僕自身がやってみるんです。
1回どんな処理をしないといけないか自分で経験してから、次は部下に投げていくようなスタンスですね。
逆に経験したことがなかったら、「それはわからない」とはっきり言います。
「林さんはやれって言うだけ…」と思われるのではなく、自分が経験した上で指導することを徹底しています。
――皆さんどんなことで悩んでいたのでしょうか。
林:
売上のことや、お客様からのお叱りとか、従業員同士の人間関係のことですね。
従業員同士のトラブルに対し、店長がうまく解決できないという話があって、僕が直接対応したこともありました。要はボタンのかけ違いというか、言い回しや伝え方の問題だったので、誠心誠意ちゃんと話を聞けば解決することができました。
そういう場面を見て、店長たちも学んでくれていればいいですね。

気配りができて謙虚な人は大きな可能性を持っている
――林さんが多くの新人さんを見てきた経験から、どのような人が大阪王将で成長すると思いますか。
林:
「やろう」と決めたことを、結果が良いか悪いかは抜きにして、ちゃんとやりきれる人。
意志の強い人ですね。
もう一つは、気配りができる人ですね。
例えば社内でのメールのやりとりにおいて、活字だけではきつい印象を受けたり言葉足らずだったりしてしまう。
そこで直接声をかけておくとか、1本電話を入れてフォローするとか、ちょっとした気配りをするだけでも雰囲気や印象が全然違うんです。そういう人の周りには自然と人が集まってくる。
「リーダーになりたい!」と思う人は多いですが、リーダーになるには自分だけでなく周りの人の協力が不可欠です。
そうした中でやはり気配りができる人は、年齢や経験関係なく長く働いていけますし、仕事ができる人だなと感じます。
また気配りできる人って基本的にすごく謙虚なので、自分の評価をすごく下げて考える人が多いんです。
でも逆説的に、そうやって自分に足りないものを常に考える人には、可能性は無限大にあるとも思いますね。
一生懸命努力する期間を自分の中で設定する
――最後に、大阪王将へ応募する方たちへメッセージをお願いします。
林:
僕が今このポジションになれているので、大体の人はチャレンジして大丈夫です(笑)。
入社当時、今のような自分になれるとは思ってもみなかったんです。努力さえすれば誰にでもチャンスがありますよ。
もともと僕は熱くなりやすくて、勢いでものを言ってしまうタイプなのですが、この10年ぐらいでやっと落ち着いて話せるようになりました。
なので皆さんにも、働きながら成長する余地はたくさんあります。
自身への過小評価を枷とせず、謙虚且つ大胆に何事にも挑戦してください。
あとは、一生懸命努力する期間を自分の中で設定しておくといいです。
僕は20年以上ずっと現場にいたのですが、努力して結果が出るかどうかは、3年かかる人もいれば、20年かかる人、もっとかかる人…それぞれだと思うんです。
実際、全く経験も何もない人間が1年や2年で評価されるかというと、そんな甘いものではありません。粘り強く頑張ってほしいですね。

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